伴走といふこと

MRIのため病院へ

おくすりも毎朝飲んでくれている

 

検査が終わり、実家に戻ってから、母に話す

 

介護の認定を受けたほうがよいのではないか、と

「それは…ちょっと、もう少し頑張ってみてから…」

 

と、難色を示す母

 

元々介護の仕事をしていたから、抵抗があるのかというとそうではないという

自分でがんばりたい、という

 

がんばろうとしても、がんばりきれない状況にあることを伝える

 

今日はなんのために病院にいったのか

冷蔵庫にある恵方巻きはもらったというけれどレシートがあった

怒ってるんではなくて、忘れてしまうということがあるということを知ってほしいんだということ

そこは、私だけでも助けられないこと

 

すみません、お世話になります、とどんどん小さくなっていく母の姿に

見ていられなくなる

 

心のなかは不安や、ちゃんとしなきゃという気持ちや、あとは何が渦巻いているのだろうか

 

私がいてくれてよかったと心から思う、と母がいう

 

そこが唯一なのだろうと思う

そんな私に、来るたび暗い顔であれこれチェックされていたらたまらないよな

 

かつて、仕事でお世話になったお医者さんに、僕は向き合う、ではなく、伴走だと思う、と言われたことを思い出した

 

そうか、伴走か

これからも伴走していこう